人畜共通感染症
(じんちくきょうつうかんせんしょう)
執筆者
京葉獣医師会 広報委員長
メール info@juishikai.com
獣医師  谷原 宏
この文を参考にされる教育関係者等の方が、参考にしやすいように、参考文献、ご意見をいただいた方、ホームページ等の情報源と執筆者の意見と将来にわたっての課題を書きます。

もし、この文章をお読みになる動物関係の専門家の方がおられましたら、是非とも「訂正すべき箇所、加筆箇所の有無」に注意してお読みください。
もしありましたら、谷原まで、上記記述のメールアドレスにてご助言をお願いたします
記述したサルモネラ腸炎、皮膚糸状菌症、オウム病の他にも人畜共通感染症は、存在しますが、前述の3疾病がもっとも身近な疾病と考え選択しました。
東京都の学校飼育動物の動物由来感染症調査結果
サルモネラ腸炎とオウム病(内、インコ2羽)について、保菌動物は1頭1羽もおらず、現在のところ心配する必要がないという結果がでています。

資料1,2は、別ページで表示
資料1学校飼育動物における動物由来感染症起因菌等保有状況調査 〔平成11年度〜平成12年度〕
資料2飼育動物における動物由来感染症起因菌等保有状況調査(ペットショップ、家庭) 〔平成7〜10年度〕

http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/eisei/index.html
東京都 保険部 地域衛生部 環境衛生課
生活衛生と営業ホームページ→「獣医衛生の扉」→動物行政のページ→動物由来感染症調査結果について
東京都における、学校飼育動物の動物由来感染症調査結果が載っています。
日常の適切な動物健康管理(保菌調査と予防処置、治療)を行なって、安心して子供たちが学校飼育動物とふれあい、人間を含めた動物の命の大切さを体得してもらいたいと願っています。

当会管内の学校飼育動物(含む、幼稚園、保育園)で、動物由来感染症の検査、予防処置、治療の希望があれば、ご相談ください。


ご注意
実施費用は、当会で検討しておりませんので、現時点では、有料とお考え下さい。
費用の負担が必要な場合には、ご要望の内容により費用が異なりますので、ご要望をお聞きし、負担費用の承諾を得た後に実施します。
連絡先は、教育関係者用ページの下方に掲載してあります。
Q熱という人畜共通感染症があり、人間に感染した場合に、無気力状態となり、結果として児童では、登校拒否になるような病態の存在が確認されています。まだまだ感染実態ががつかめていない感染症ですが、多くの場合、周囲より(おまえは、怠け病だ)とレッテルをはられ病気とは気がつかれないようです。
学校関係者の方には、Q熱も知ってもらいたい感染症の1つです。

下記参考図書にも記述がありますが、専門家を紹介することも可能です。くわしくお知りになりたい方は、ご連絡ください。
なお、厚生省の動物由来感染症ページにQ熱がのっていますが、前述の病態については、記述されていません。
関連情報ホームページ
厚生労働省健康局結核感染症課 獣医衛生係 動物由来感染症  http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/
学校飼育動物に限定した情報ページではありませんが、行政としての各種情報、注目されている感染症の説明、関係各種リンク先が見られます。


特にインコ、オウムを飼育している学校関係者の方は、下記の2つのホームページは、見てください。
獣医師による指導、助言が必要であれば、ご相談ください。
下記のURLは、厚生省のページ内のため、変更になる可能性があります。
http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/page_b/b04-1.html

小鳥のオウム病対策について 昭和62年10月7日衛乳第47号 各都道府県・各政令市衛生主管部局長宛
厚生省生活衛生局乳肉衛生課長通知が掲載されています。


下記のURLは、厚生省のページ内のため、変更になる可能性があります。
http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/page_b/b04-3.html
小鳥のオウム病対策の徹底について(平成14年1月17日)(健感発第0117002号)
(各都道府県・各政令市・特別区衛生主管部(局)長あて厚生労働省健康局結核感染症課長通知)


獣医学会http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/ProfYamauchi.html
学校飼育動物に限定した情報ページではありませんが、多くの情報が載っています



国立感染症研究所 感染症情報センター http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
人畜共通感染症のページがあります。もちろん感染症の情報が満載です。

下記のURLは、の感染症情報センター内のページため、変更になる可能性があります。
http://idsc.nih.go.jp/kansen/k00-g45/k00_48/k00_48.html
国立感染症研究所 感染症情報センター内のページにサルモレラ菌の解説が載っています。

感染症を人間の立場から考えるページ、動物の立場から考えるページ、両方の立場から考えたぺージ、人畜共通感染症は、限定された疾病のみ表示してあるページ、感染症の表現も人畜共通感染症、ZOONOSIS、動物由来感染症というようにバラバラです。
しかし各種検索エンジンによる思いつく言葉での検索によって、かなりの情報を得ることができます。
参考図書
人畜共通感染症ハンドブック ペットとあなたの健康 メディカ出版 編者 高山直秀先生
医師、獣医師が執筆しています。非常にわかり易い記述で、教育関係者の方に、是非お勧めします。
また、同執筆グループによる学校飼育動物関係の図書があるそうです。情報が入り次第掲載します。
苦労したこと
人間間だけ(同種)でうつしあう感染症が発生しやすい(一定の場所に感受性の高い子供が集団で集まる)環境にある学校で、発生する可能性のはるかに低い人畜共通感染症について話しをする時には、学校関係者、児童に対し、過度の不安を与えないように配慮をする必要があると思っていますが、もし学校飼育動物から児童に感染したとなれば、教育現場から動物が遠ざけられる可能性も充分あります。

このことから、正しい知識を伝えることが必要であると考え、今回のような記述となりました。

また、獣医師として、同様の動物が、幼稚園、保育園等でも飼育されていますので、小学校以上に正しい知識を伝える必要があると感じています。

この記述にあたり、医学、獣医学関係の解説は、一般の方、児童に理解できるよう、わかりやすい表現にすればするほど、本来の意味からかけ離れてしまわないかという不安を感じています。

今後は、学校関係者との意見交換等を通して子供たちに正しく認識してもらう表現方法についても模索していきたいと考えています。
今回の記述にたいしても、これを読まれた多くの方から、表現方法、追加、削除の助言をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
以下本文部分
 人畜共通感染症
人間は、人間を他の動物と区別し、特別な存在として様々なことがらを考え、後の世に伝えてきましたが、同じ動物として、共通のことがらも多くあります。その中の1つが、単に人間だけ、動物だけでは解決できない病気の問題です。このことから、人間と動物が同じ病原体(病気の原因となる生物)でおこる病気について、人間と動物を区別せずに共通の病気をなくしていこうと言う考えが生まれ、人畜共通感染症ということばが使われるようになりました
執筆者の解釈
人畜共通感染症=人間と動物が同じ病原体(病気の原因となる生物)でおこる病気
 必ず読んでください
学校で飼育(飼っている)しているウサギ、ニワトリ、セキセイインコから病気がうつり、みなさんが病気になる可能性は、きわめて低い(ほとんど考えられない)と多くのお医者さん、獣医さんが述べています(言っています)。
また、たとえ感染しても、すぐにお医者さんに見てもらえば、心配なくなおると述べています(言っています)。

東京都では、平成11年度〜平成12年度に、小学校で飼育されている動物、187頭のフン中から動物由来感染症(動物ゆらいかんせんしょう・動物から人間にうつる病気)の原因となる細菌などの検査をしました。

動物の種類: ウサギ103頭、ハムスター3頭、モルモット1頭、ニワトリ53羽、インコ2羽など。

調べた細菌など: クラミジア(オウム病の所を見てください)、
           サルモネラ(サルモネラ腸炎の所を見てください)などの9種類を調べました。

結果: 調査したすべての動物で、調べた細菌などは、いませんでした。

このことから、学校で飼育(飼っている)動物では、ここに書いた病気を、あまり心配する必要が
なさそうです。しかし病気の知識と、なるべくうつらないようにする方法を知っておくことは、大切なことです。

東京医科歯科大学大学院国際環境寄生虫病学教授でお医者さんの藤田紘一郎(寄生虫)先生は、「ペットは心のお医者さんとの言葉のように、人にとって欠くべからざる存在なので、我々は病気を知った上で動物の健康管理に注意して、飼うべきである。

そうすればむやみに怖がることはないだろう。それを、『知るワクチン』と呼んでアッピールしている。」とおっしゃっています。

また、ある先生は、「『不安がらずに、しかし、油断なく』対応することが大切だ」とおっしゃっています。


ここに書いてある動物舎へ入る時の服装、手の消毒などの注意は、私が考えている理想的な方法です。

ふだんの服で動物舎へ入り、そうじと動物のせわをしても、よいと思います。でも、マスクは、つけたほうが、よいと考えています。

動物舎から出たら、マスクを取る前に、ついているほこり(粉状のフンなど)をよくはたき落し、しっかりせっけんで手を洗いましょう。
調査結果は、下のホームページかまたは、この文字をクリックするば、見られます。
東京都健康局地域保健部環境衛生課動物管理係
〒163-8001 東京都新宿区西新宿2−8−1
   電話   03−5320−4412
動物由来感染症調査結果より

下のホームページでも見ることができます。
生活衛生と営業ホームページ→「獣医衛生の扉」→
→動物行政のページ→動物由来感染症調査結果について
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/eisei/index.html
学校飼育動物からの感染は、心配しないで良いと主張する専門家と、万が一のことを考えて正しい知識の伝達と、予防をした方が良いと言う意見の二つがあります。どちらも、説得力のある意見なのですが、実態調査も始められたばかりのため、例え一部の専門家の意見であっても危惧している病気の知識は、伝えるべきだと思います。
幸いにも、上記の東京都が実施した実態調査よれば、安全そうなので、安心しています。
ただし、オウム病に関しては、調査したインコが、2羽と極端に少ないことから各地での実態調査をもう少し確認する必要があると思います。


生活衛生と営業ホームページ→「獣医衛生の扉」→
→動物行政のページ→動物由来感染症調査結果について
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/eisei/index.html(関連情報ホームページ)
東京都におけいて、学校飼育動物の動物由来感染症調査結果が載っています。
 はじめに
ウサギから人へ感染する病気にはいくつかありますが、最低限の注意をすれば、心配する必要は、ありません。動物舎に入る時には、専用の長靴、作業着、帽子、マスクをつけることが理想です(特に清掃時)。動物をさわったあとには、他の物にさわるまえに、せっけん(消毒もした方がなお良い)を使って、よく手指を洗いましょう(もちろん、手を洗う前にポケットからハンカチを取り出してはいけません)。また、動物の口の中、フンの中には、細菌(ばいきん)がいっぱいいます。動物舎内でケガをした、かまれた、ひっかかれた時には、すぐに保健室の先生にケガをした状況を正しく伝え、先生の指導にしたがって、必ず流水とせっけんでよく傷を洗い、消毒と止血などをしましょう(素早い適切な処置が大切です)。痛みがひどい、出血が止まらない場合、学校内では、先生の指導にしたがい、帰宅してからの場合は、両親に事情を話し病院へ行きましょう。その際、お医者さんにケガをした状況(例、うさぎにかまれてできた傷)を正しく伝えてください
執筆者の解釈
注意
人畜共通感染症ではありませんが、動物に接するとアレルギーをおこす人がいます。もし、動物舎に近づいた、動物の近くにいった、さわったあとひふがかゆくなる、赤くなる等の異常を感じた場合は、保健室の先生に相談しましょう。
接触性アレルギーについては、他の情報源にも同様の記述がみられます。
アレルギー反応を強くおこす児童は、動物舎に近づくだけでも生命が危険な状態になることも、あり得ないことではないと思っています。動物の毛が校庭の広い範囲に飛び散ることを防ぐことは、アレルギー反応を強くおこす児童が通っている学校では、必要です。

アレルギー反応のでる児童を強調すると他の児童からの差別につながるおそれを感じ前述の表現としました。

執筆者の解釈
接触性アレルギーについては、他の情報源にも同様の記述がみられます。
ウサギ、ニワトリから人へ感染する病気を3つ紹介します(人畜共通感染症)。
なお、学校飼育動物として考えられることがらを中心に書いてあります。

 サルモネラ腸炎

病原体
サルモネラ菌という細菌
保菌(菌を持っている)動物
ニワトリ、カメ、ウサギなど
感染経路
動物のフンの中にはサルモネラ菌がいます。特に卵および卵液がフンにより、直接または、環境(動物舎内)から間接的に汚染され、この汚染卵を生のまま、または不完全な加熱状態で食べることにより感染します。あるいは、みなさんの手、服に菌がつき、家庭科の調理実習で使用する食材につき、その食材を料理して食べることにより感染することも考えられます
【上の説明でわかりにくい場合用】
動物のフンの中にはサルモネラ菌がいます。特に卵のカラの部分としろみがフンにより、母トリの体から出てくる前または直後もしくは、動物舎内でフンがつくことにより、菌がいる卵になります。この菌がいる卵を生のまま、またはよく火を通さないで食べることによりうつります。また、みなさんの手、洋服に菌がつき、家庭科の調理実習の料理の材料にする食べ物ににつき、その食べ物を料理して食べることにより感染することも考えられます
食中毒の原因として取り上げられる場合が多く、実際に菌が付いた食材を食べたからといって必ずしも感染するものではありません。菌が口から入るまでに一定量増える必要があります。しかしどのような時に増えるのかを例を上げての説明は可能であっても、実際の場合、様々な要因があり簡単に説明がつく問題では、ありません。

したがって、原因となる菌を、児童が食べる食材、食事の場所に持ち込ませないことが基本となります。

また、ほとんどの動物が、保菌していても無症状だということも知っておいてもらいたいことです。
以上の理由で、前述の記述にしました。

執筆者の解釈、参考図書より

情報源
人畜共通伝染病ではなく、サルモネラ菌として検索すると多くの情報が得られます。
人の場合の潜伏期間(症状がでるまでの時間)
原因食材を摂取後、約8時間から48時間後に症状(体の異常)が現れます。
【上の説明でわかりにくい場合用】
原因となる食べ物を食べてから、約8時間から48時間後に体の異常(次に書いてある異常)がでてきます
症状(体に見られる異常の状態)
人の場合
腹痛、下痢(げり)、発熱(体温が高くなる)38℃から40℃、嘔吐(はく)、
頭痛(頭が痛い)。
上の説明でわかりにくい場合用】
お腹がいたくなる、お腹をこわす、熱が出でる(38℃から40℃)、はく、頭がいたくなる。
動物の場合
通常、感染していても無症状、もし発症した場合は、発熱、下痢。
【上の説明でわかりにくい場合用】
普通の場合、菌が体に入っても病気にならない(体の異常が見られない)。もし病気になると熱が出たり、お腹をこわします。
予防と注意
動物舎に入った時、動物をさわったあとには、他の物にさわらないようにして、流水を使用し、せっけんで手指をよく洗い、消毒をする。
もし、学校のニワトリの卵を食べる場合は、卵の表面を流水でよく洗い、水分をよくふき取り、充分に加熱調理(よく火を通して)して食べましょう。また、お店で売っている卵を調理する時にも同じことが言えるのですが、卵をさわった手指で他の食材(料理の材料にする食べ物)をさわる前には、流水を使用し、せっけんで手指をよく洗いましょう。卵の殻(から)は、速やかにゴミ箱に捨ててください(かけらを他の食材、調理器具がふれる所に長時間放置しないこと)。
感染経路記述理由参照
執筆者の解釈、参考図書より
その他
ほかにも、多くの動物がサルモネラ菌を持っています。

 皮膚糸状菌症
病原体
皮膚糸状菌(真菌)というカビ。(ひふしじょう菌)
保菌(菌を持っている)動物
ウサギ、ハムスター、マウス、ラット、モルモットなど。
感染経路
保菌動物にさわる。特に、患部(病気になっている所)にふれ、皮膚糸状菌が皮膚に定着し発症する。
【上の説明でわかりにくい場合用】
菌をもっている動物にさわる。特に病気になってる所にふれ、ひふしじょう菌がひふにしっかりついてしまうとひふの病気になります。
症状
人の場合
頭部に円形または、楕円形の脱毛、皮膚に円形または、楕円形の紅斑(赤みがました丸いはんてん)を伴う皮膚病、かゆみ、痛み。
【上の説明でわかりにくい場合用】
頭の毛が、10円玉のように丸くまたは、ほぼ丸くぬける。ひふが、10円玉のように丸くまたは、ほぼ丸く赤くなる。かゆくなったり、いたくなったりする。
動物の場合
体に円形または、楕円形の脱毛を伴う皮膚病、かゆがる。
【上の説明でわかりにくい場合用】
体に毛が10円玉のように丸くまたは、ほぼ丸くぬけている部分が見られる。かゆがる。
予防と注意
なるべく早く、罹患動物(病気の動物)を獣医さんに見てもらう。罹患(病気)している疑い(うたがい)のある動物にふれた時は、流水を使用し、せっけんで手指を良く洗い、消毒をする。
もし、自分が感染した疑い(うたがい)のある皮膚病になった場合は、お医者さんに罹患(病気)している疑い(うたがい)のある動物または、罹患動物(病気の動物)に接触(さわった)したことをかならず伝えてください。
罹患動物にさわり、皮膚糸状菌がついたたとしても、全ての人が感染するということでは、ありません。
殆どの場合、動物に明らかな症状(皮膚病)がみられます。したがって対処し易い感染症です。

疑いのある動物は、なるべく早く獣医師に診察してもらうこと。
執筆者の解釈、参考図書より
その他
ほかにも、多くの動物が皮膚糸状菌を持っています。

 オウム病

病原体
オウム病クラミジアという微生物(びせいぶつ)
オウム病クラミジアを持っている動物 
インコ(セキセイインコ)類、オウム類、ニワトリ、セキセイインコ、ブンチョウ、ジュウシマツ、ハトなど
感染経路
主にインコ(セキセイインコ)類、オウム類から感染します。他の鳥類、たとえば、ニワトリとセキセイインコを同じ動物舎もしくは、近接(近くで)した所で飼育している場合、セキセイインコからニワトリに感染し、ニワトリも人への感染源となります。通常、感染している鳥の羽毛や粉末状にまき散らされたフンなどを吸い込むことにより感染します。また、口移しで鳥に食べ物を与えても感染することがあります。
【上の説明でわかりにくい場合用】
ほとんどの場合、インコ(セキセイインコ)類、オウム類からうつります。他の鳥、たとえば、ニワトリとセキセイインコを同じ動物舎もしくは、近くで飼っている場合、セキセイインコからニワトリにうつった時には、ニワトリからも、うつることがあります。通常、病気の原因となる生物をもっている鳥の羽や粉のように細かくなってまき散らされたフンなどを吸い込むことによりうつります。また、人の口から鳥に食べ物を与えてもうつることがあります
人の場合の潜伏期間(症状がでるまでの時間)
感染後、1週間から3週間(平均7〜10日)後に症状(体の異常)が現れます。
【上の説明でわかりにくい場合用】
うつってから、1週間からに3週間(平均7〜10日)後に体の異常(次に書いてある異常)がでてきます。
症状(体に見られる異常の状態)
人の場合
激しい頭痛(頭が痛い)、筋肉痛(筋肉が痛い)、倦怠感(だるい)、食欲不振(食欲がなくなる)
進行すると、インフルエンザのような症状(主に冬に感染するカゼ)となり肺炎をおこします。
【上の説明でわかりにくい場合用】
頭がとてもいたくなる、筋肉がいたい、だるい、食よくがなくなる、
おもくなると、冬にひくカゼのような状態になり、病気がどんどんひどくなります。
トリの場合
無症状の場合が多い。発症すると、不活発となり、食欲もへり、眼、口、総排泄口(そうはいせつこう、肛門のような、便の出てくる所)が汚れる。ヒナでは、短時間に死に至る。
【上の説明でわかりにくい場合用】
普通の場合、オウム病クラミジアがうつてもトリは、病気にならない(体の異常が見られない)。もし病気になると熱が出たり、お腹をこわします。
予防と注意
オウム病クラミジアが感染していてもなおるように、異常が見られないトリ(特にインコ)にも薬を飲ませておくのが、1番良い方法です。(獣医さんに相談しましょう)
羽毛や粉末状(粉のように細かくなった状態)にまき散らされたフンなどを吸い込まないように、掃除などで動物舎に入る時また、教室(クラスで)で飼育(飼っている)している鳥のせわをする時には、最低マスク、できれば専用の長靴(長ぐつ)、作業着(専用の白衣など)、帽子(ぼうし)をつけておこなう。また、ふだんから動物舎または、飼育ケージを羽毛(トリの羽)や便(フン)などがまき散らされないように、良く掃除(そうじ)しておく。作業後に手指を洗うのは、当然です。
作業した後、服羽毛や粉末状(粉のように細かくなった状態)にまき散らされたフンがついているかもしれませんので、マスクを外してから服(専用の白衣など)、帽子(ぼうし)は、はたいてはいけません。そのまま洗濯(せんたく)するか、マスクを外す前に、はたいてください。教室内の場合は、マスクをつけたまま外に出て、はたいてください。
感染している鳥類の殆どが、無症状であることが重要です。学校全体として飼育している鳥よりも、クラス単位で教室内で飼育している可能性のあるセキセイインコ等のインコ類には、児童と同一の室内(教室)ですごす時間が多いので、注意していただきたいと思います。

教室内でインコ類を飼育する場合は、ケージを2つ用意し、掃除をする時には、鳥をきれいなケージに移し、掃除をするケージは、羽毛や粉末状のフンなどを児童が吸い込まないに、外の流水が使用できる場所に移動し、まず水で濡らしてから児童に掃除をさせてください。
当然移動する前にマスクをする指導が必要です。

また、殻のついたエサ(アワ、ヒエ等)の入った入れ物(エサ鉢)から殻を呼気で吹きとばす行為は、危険です。大量のエサを入れずに、エサを入れる時には残っているエサを処分し、新しいエサを入れるようにしてください。

オウム病は、厚生労働省でも注意を呼びかけています。
上記関連ホームページ欄をご覧下さい。
執筆者の解釈、参考図書より

その他
ほかにも、多くの動物がオウム病クラミジアを持っています。魚にもうつります。